新型コロナウイルスの検査のgold standardはPCR検査です。対して抗原検査は感度が低いが故に陽性の場合は新型コロナウイルスに感染していると言えますが陰性の場合は注意が必要です。症状がある場合は抗原検査で陰性であっても48時間後にもう一度検査をするように、また、濃厚接触者で症状がない場合は接触してから5日以上経過してから抗原検査を48時間間隔で計3回行うよう米国CDCは推奨しています→CDCのサイト。PCR検査では1回で済みます。当院では診断用抗原検査キットを2回分2000円税込みで販売しています。
PCR検査は発熱等の感染を疑わせる症状がある場合は保険診療、症状がない場合は自費検査になります。
新型コロナウイルス感染を疑う場合とは;発熱、咳、のどの痛み、倦怠感、息苦しさ、味覚や嗅覚の低下といった症状が多いほど強く疑われます。
濃厚接触 とは、①同居家族、②マスクをしないで15分以上、③マスクをしておよそ1時間以上感染者と一緒にいた場合などです。一緒にいたとは互いに手を伸ばして届く距離が目安です。
以下のハイリスクの方は感染予防と積極的な検査をお願いいたします。
①65歳以上、②入院を要する方、③重症化リスク因子があり、かつコロナの治療薬の投与が必要な方またはコロナ罹患により新たに酸素投与が必要な方、④妊婦。
重症化リスク因子とは;ア)慢性呼吸器疾患、イ)糖尿病、ウ)慢性腎臓病、エ)BMI(体重kg÷身長mの2乗)30以上の肥満、オ)悪性腫瘍、カ)ワクチン2回接種を終えていない、キ)心血管疾患、ク)肝硬変、ケ)免疫低下状態